こんにちは。
Dream Artの似顔絵師の佐伯祐一です。
この仕事をしていると、ちょくちょく言われること。
「才能があっていいよね。」
うれしいお言葉なのですが、正直、私と同じくらい絵の才能がある人は、ごまんといます。
私が、この仕事を始める前、ただの絵の得意な人だったころは、そんなこと言われたことなかったですから…。
これは、絵だけで食べていけているという事実があって、始めて言ってももらえる言葉だと思います。
だから、私に才能があるとすれば「絵を描くことが好き」というものなんだと思います。
正直、才能なんていう大げさなものではなく、好きなことだけで食べていく道を選んだことが、ちょっとだけ誇れることなのだと思います。(やろうと思えば、誰でもできますけど…。)
でも、好きなことは誰にでもあって、「ゴルフが好き」とか「音楽が好き」というのと何ら変わりません。
それを仕事にしようとするかどうかだと思います。
もちろん、プロゴルファーや、歌手で食べていけるのは、ほんの一握りの人間です。
でも、それは絵も同じです。
自分の作品が、生活できるくらい売れたり、漫画家になれるのはほんの一握りの人間です。
好きなことで飯を食べていくというのは、そんな限られた選択肢だけではなく、ゴルフスクールや、ゴルフショップをやってみたり、楽器屋さんや、音楽教室を開くことも同じです。
私の仕事は、そんな感じに近いかもしれません。
でも、ゴルフショップの店員さんに「ゴルフの才能があっていいね。」とは言いませんよね。
ただ、お店まで開いたんだから、その「ゴルフ好き」には恐れ入ります。
中でも、絵を職業にするというのは珍しいことだと思うので、「才能がある」と言ってもらえるのだと思います。
珍しがられるのも嬉しいのですが、やっぱり、もっと絵を職業にすることが当たり前になってほしい気持ちのほうが大きいんですよね。