こんにちは。
Dream Artの似顔絵師の佐伯祐一です。
いつもブログでは書いているのですが、私は絵がもっとたくさんの人にとって、身近なものになればと思って、このお仕事をしています。
画家、イラストレーターなどのお仕事がある中でも、「似顔絵」を中心に活動しているのもそれが理由です。
誰もが「自分の顔」に興味を持たずには生きれませんし、描いてもらいたいと思ったことは少なからずあると思います。
でも、美術館に足を運んだり、絵画を買うというのは、興味がない人にはありえませんよね。
では、似顔絵をもっとたくさんの人が描いてもらえるようにするにはどうすればいいのか…?
もちろん、1番は似顔絵を描いてもらう楽しさを「知ってもらう」ということです。
そのためには、もっともっと色々な場所で地道に活動していくしかありません。
もう1つは、似顔絵師を増やすということです。
たくさんの似顔絵師が同じ志で活動すれば、知ってもらう機会は、おのずと増えていきます。
でも、ここで大きな問題があります。
以前、ブログでもテーマにしましたが、似顔絵師というのは、なかなか稼げないということです。
毎日一生懸命働いても、サラリーマンの給料を稼ぐのが精いっぱいです。
それでいて安定もないのだから、なり手が少ないのも当たり前です。
でも、よく考えると、「好きなことを仕事にできる」とい利点もあります。
それでサラリーマンと同じくらい稼げるのであれば、安定収入さえ実現できれば、なり手は必ず増えますよね。
だから私は、もっともっと似顔絵のお仕事を増やして、描いてもらうということを、身近なものにしていきたいのです。
個人的な意見ですが、「似顔絵師」というのはアーティストではありません。
「似顔絵師の地位を向上させたい」と思っている同業者いるかもしれませんが、私の認識は全く逆です。
アーティストとして絵の道で有名になりたいのであれば、イラストレーターや画家を目指して、世界で認められるように努力すればいい。
でも似顔絵師は、お客様の顔を描く「完全オーダーメイド」を手がける職人なんです。
人様の顔を似せて描いて、「アート」だなんて、失礼にもほどがあります。
たくさんの人に、安価でオーダーメイドの絵を楽しんでもらえるのが、「似顔絵」の良さです。
そんなお客様の1人1人の「楽しみ」「喜び」「感動」を形に表現できることが、似顔絵師という職業の1番の魅力です。
きっと多くの似顔絵師が、そう思ってこの仕事をしていることだと思います。
だから、記念日や大切な方への贈り物の際には、ふと「似顔絵」を思い出して選択肢に入れてみてください。
また、街でふと似顔絵描きを見つけたら、ぜひ立ち止まってみてもらえたら嬉しいです。